話しやすい人 話しにくい人
社内の人の呼称(1)
外部の方に社内の人について話す際の言葉遣いは、少し注意が必要です。
咄嗟のときに対応できるように、準備しておきましょう。
(1)お客様またはお取引先の方から、外出中のA部長宛にお電話があったとき
お客様・お取引先:「A部長をお願いします」
受け手:(誤)「あいにく、A部長は外出されています」
ここではお客様よりも、A部長を下げなければなりませんので、「A部長」ではなく、呼び捨てもしくは「部長のA」と言い換えます。
また、「外出されています」は尊敬語ですので、「外出しております」と謙譲語にします。
普段は尊敬語を使う自分の上司であっても、社外の方に対しては名前を呼び捨てにし、行動は謙譲語で表現します。
正しくは、「あいにく、Aは外出しております」となります。
(2)外出中のスタッフFさんから、外出中のG部長宛にお電話があったとき
スタッフF:「Fです。部長に代わってもらえますか」
受け手:(誤)「Fさん、お世話になっております。Gは、ただいま外出しております」
「お世話になっております」は社外に対する挨拶ですので、「おつかれさまです」を使います。
また、「Gは」と呼び捨てにするのではなく、
「部長は」または「Gさんは」等、普段社内で使用する呼び方、
謙譲語の「外出しております」は、尊敬語の「外出していらっしゃいます」とします。
こちらは社内でのやりとりですので、
電話の場合も同じような敬語を使用するのが、正しい言葉遣いです。